釣りバカ日誌 10 (1998)

おなじみの釣りバカコンビ、浜ちゃんとスーさんが巻き起こす騒動を描いたコメディ・シリーズの通算第11作にして、10周年記念作。監督は栗山富夫。脚本は山田洋次と朝間義隆の共同。撮影を花田三史が担当している。主演は西田敏行と三國連太郎。ゲストとして、金子賢、宝生舞が出演。

釣りバカ日誌 10 (1998)のストーリー

仕事や家族の問題に追われ、忙しい日々を送っているスーさんこと鈴木一之助は、ある日の会議で役員たちと意見が対立。勢いで会社を辞めることを宣言すると、そのまま運転手の前原と西伊豆の駿河湾に釣りに行ってしまう。しかし、楽しい筈の隠居生活は退屈なだけで3日ともつことはなかった。東京へ舞い戻ってきたスーさんは万年ヒラリーマンの浜ちゃんこと浜崎伝助の家にやってくるが、そんなスーさんを見て浜ちゃんは、世の中には定年退職後も再就職して頑張っている人が大勢いるのだとたしなめる。そこで、再就職することになったスーさん。年齢不問のビルメンテナンスの会社に入社して、早速ある会社へ派遣されるのだが、なんとそこは辞めたばかりの鈴木建設だったのである! サングラスとマスクで変装し、元の職場の地下管理室に出勤したスーさんは、茶髪の青年・富田松五郎(金子賢)の助手として働くことになる。ビルのメンテナンスの仕事をして、オフィスを回って歩くスーさん。今まで最上階の社長室から見下ろしていた会社の風景は、地下から見上げるそれとは違って見えた。そんなスーさんの姿に、幸運にも浜ちゃん以外に気づく人はいない。そして休日ともなれば、実は浜ちゃんの釣り仲間であった松五郎や彼の恋人・みどり(宝生舞)と釣りを楽しんだ。だが、そんな日々は長くは続かなかった。草森秘書室長(二代目中村梅雀)に正体がバレてしまったスーさんは、社長の椅子に戻されるのだった。一方その頃、松五郎の子供を身ごもったみどりが、態度の煮えきらない彼に愛想を尽かして田舎へ帰ってしまうという事件が起こっていた。松五郎からその話を聞いた浜ちゃんは、みどりの故郷である北九州の八幡への出張のついでとばかり、松五郎の恋の指南役を買ってでてやることになる。そのお陰で、みどりの頑固な父親(夏八木勲)も説得することに成功し、松五郎とみどりはめでたく結納式をあげることができる。そして、その祝宴に出席した浜ちゃんとスーさんは、その後、八幡湾で釣りを楽しむのだった。

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