釣りバカ日誌イレブン (2000)

おなじみの釣りバカコンビ・浜ちゃんとスーさんが巻き起こす騒動を、沖縄を舞台に描いた人気コメディ・シリーズの通算第13弾。監督は本木克英。やまさき十三と北見けんいちによる原作コミックを下敷きに、山田洋次と朝間義隆が共同で脚本を執筆。撮影を長沼六男が担当している。主演は、西田敏行と三國連太郎。ゲストスターとして、村田雄浩、桜井幸子、余貴美子が出演。

釣りバカ日誌イレブン (2000)のストーリー

釣り三昧の日々を送っている万年ヒラリーマンの浜ちゃん(西田敏行)。ある日、同じ営業三課に勤めるOL・志乃(桜井幸子)から縁日でもらったウサギが育ちすぎて困っているとの相談を受けた彼は、真面目だけが取り柄の後輩で釣りの弟子でもある宇佐美(村田雄浩)を引き取り手として彼女に紹介した。ところが、宇佐美の故郷ではウサギを食べる風習があったのだ。それを知った志乃は、ショックのあまり入院。志乃に秘かな思いを寄せていた宇佐美も、二度と彼女に合わせる顔がないと沖縄営業所に転勤してしまう。

同じ頃、平成不況の真っ直中で大量リストラをすべきか頭を悩ませていたスーさん(三國連太郎)に、風力発電所視察の為の沖縄主張の話が決定していた。浜ちゃんをお供に沖縄へ飛ぶスーさん。だが、会社のことで頭が一杯に彼は、釣りを楽しむどころではない。そんなスーさんをよそに、宇佐美と仕事そっちのけで釣りを楽しむ浜ちゃんだったが、宇佐美の小型の釣り舟・サバニが故障したふたりは無人島に漂着してしまう。一方、そんなこととは露知らず、タクシー会社の女社長・玉恵(余貴美子)から会社や社員に対する健気な話を聞いて、社員こそが会社の財産であることを改めて痛感したスーさんは、東京へ戻るとリストラ案の廃止を決断するのであった。通りかかった釣り舟に助けられ、浜ちゃんが東京に戻ってきたのはそれから4日後のことだった。4日間の無断欠勤に、遂にスーさんもブチギレ。しかし、彼に下す適切な懲罰は見つからないとして処分保留となる。そんな浜ちゃんに、志乃と宇佐美の結婚話が届く。ふたりは、ウサギが取り持った縁で秘かな交際を続けていたのだ。それから数日後、釣り客で賑わう埠頭に、仲直りした浜ちゃんとスーさんの姿があった。

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